脳神経外科
当科の特徴
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足立 好司 脳神経外科 部長 |
脳血管障害(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞)・脳腫瘍・頭部外傷をはじめとした急性期医療はもちろんのこと、難治てんかん外科手術・パーキンソン病手術・脊髄脊椎疾患などの慢性神経疾患に対する外科治療にも重点をおいた治療体制を整えています。すべての脳神経外科手術で整容脳神経外科を意識していることも大きな特徴です。平成20年にはSCU(脳卒中治療専門病棟;ストロークケア・ユニット)を開設し、専門医師が24時間体制で対応しています。常勤の脳神経外科専門医は6名在籍しています。また教育・研究にも力を入れており基礎研究では脳腫瘍研究が極めて充実しているほか、研修医・脳神経外科専門医・各種サブスペシャリティー専門医などの後進育成につとめています。
おもな診療・検査内容
脳血管障害
平成21年度に導入された最新の脳血管撮影装置により、くも膜下出血等の手術成績に良好な成果を上げています。未破裂脳動脈瘤の開頭手術も行っておりますが、整容を意識した治療により術後早期の社会復帰を果たしています。SCU(脳卒中治療専門病棟;ストロークケア・ユニット)の運営により周術期の安定した管理が可能となったため、より安全で術後合併症の少ない治療が行われています。また、当院ではSPECT検査が可能であり、脳虚血病変に対するより正確な評価を行っています。血管内手術治療も積極的に治療に取り入れており、付属病院・千葉北総病院など関連病院との協力体制により血管内手術の専門医がその治療を担当します。
脳腫瘍・間脳下垂体疾患
脳腫瘍の治療が充実していることも当科の大きな特徴です。ニューロナビゲーター・定位脳手術装置・生理機能検査(術中脳波・MEP・SEP)・5-ALAなどの各種モダリティーを駆使した術中マッピング法などにより、脳機能温存を意識した安全な腫瘍摘出術を施行しています。さらに術後療法が必要とされる患者さまに対しては、豊富な経験に基づいたスタンダートな化学療法や独自の特異的免疫療法を行っています。摘出が困難とされている脳幹部の脳腫瘍に対しても積極的に手術を行っています。整容を意識した手術を行っておりますので、術後早期の社会復帰が可能です。間脳下垂体疾患に対する神経内視鏡手術は、本邦最大の治療数を経験している手術チームが担当しています。
難治てんかん手術・パーキンソン病手術・小児脳神経外科
成人てんかん診療にも全般的に力を入れております。その豊富な治療経験から、抗てんかん薬によるてんかん治療には一定の評価を頂いています。また、難治てんかん患者さまで更に必要とされる方は、入院のうえ長時間ビデオ脳波モニタリング検査(vEEG)を行い、より正確なてんかん診療を実践しています。神経心理検査・PET検査・SPECT検査・MEG検査(他院依頼)により内側側頭葉てんかん(選択的扁桃体海馬切除術)など手術で治るてんかん外科治療を行っておりますが、術後発作抑制は極めて良好です。また、頭蓋縫合早期癒合症等の先天奇形や小児難治てんかん手術など、小児科・形成外科との協力体制を構築しながらますますの充実を図っています。パーキンソン病手術(DBS)では神経内科との合同手術チームを構築しておりますが、当院(神奈川県川崎市)での手術が可能ですので、この面からも地域のみなさまに貢献できると考えております。
整容脳神経外科
『整容』は脳神経外科領域ではまだ新しい概念ですが、脳神経外科医療をうけられる患者さま全てのニーズにお応えしたいというのが私たちの願いです。現代の脳神経外科医療の進歩によって『手術後に麻痺を残したくない』『意識が戻らない合併症になりたくない』といった不幸な合併症は概ね回避することができるようになりましたが、ご病気によって手術をうけられた傷跡そのものを癒すことまではなかなかできません。私たちは手術後の傷あとが残らないようなあらゆる工夫をしておりますが、整容脳神経外科的アプローチを通してより満足度の高い医療を提供したいと考えています。日本医科大学では平成18年に『頭のきずあと外来』を脳神経外科専門外来として開設しましたが、他の病院で手術を受けられた患者さまの術後の整容的問題も積極的に対処しております。『整容脳神経外科』は、日本発の概念です。
脊髄脊椎疾患
各種の脊髄脊椎疾患に対して、総合的な診断および治療を行っております。診断に際しては手足の痛み・痺れや腰痛などの症状を重視し、CT・MRI・脊髄造影検査などの検査を行い、個々の症例に応じ治療方針を決定しています。治療は各種の保存的治療を中心とし、外科的治療は手術用顕微鏡を用いた低侵襲手術を行っています。
検査内容
- CTスキャン
- MRI
- 脳血管撮影
- 脳波検査
- 脳血流検査
設備等に関して
上記検査に加え経頭蓋エコー、脳圧測定装置、レーザーメス、放射線治療など








