病理部
当科の特徴
現在のスタッフは専任病理医1名(認定病理医・細胞診指導医)臨床検査技師5名(細胞検査士5名・電子顕微鏡技術認定技師1名)の計6名で構成されています。病理診断結果は基本的に生検材料の組織診が3日、手術材料が5日、細胞診は翌日に報告しております。
病理診断のデータベース化を行っています。患者さまの氏名・IDナンバー・生年月日・依頼科名・病棟(または外来)と病理医あるいは細胞検査士が診断した結果をコード化して、コンピュータに登録しています。これは病理診断を質の良いものにするために非常に重要で、臨床家が既往歴を検索する際にも大変役に立つものです。患者さまの病理診断のすべてをリアルタイムに検索することが出来ます(ただし入力を開始した平成8年分から)。
人体病理全般の診断を行っていますが、肝臓病理および移植病理を得意としております。
病理組織検討会を定期的に行ったり、他施設との細胞診検討会に参加し、本学病理学教室および周辺施設との密接なコンサルテーションシステムを作っています。
研究業務としては、外科病理症例の積み重ねによるケース・スタディや病院病理学業務に沿った研究が主体です。平成5 年より群馬大学第二外科と共同で、臓器移植の際の保存再灌流障害(肺、肝臓、小腸、心臓)に関する研究を行っています。また、平成7年より慶応大学と共同で、生体肝移植症例の臨床病理学的検討に関する研究も継続しています。
学会活動は病理学会、日本臨床細胞学会、日本衛生検査技師会を中心に行っており、病理学会、日本臨床細胞学会には努めて演題を提出するようにしております。
おもな診療・検査内容
外科病理診断
消化器、呼吸器、内視鏡、外科、婦人科、皮膚科を中心とした生検材料・手術材料の組織標本の作製と診断を行います。必要に応じて特殊染色を行い、線維、色素、金属、病原体などを検索します。
術中迅速診断
手術中、迅速に組織および細胞診標本を作製し、良性・悪性の診断や切除断端検索などを行い、手術方針の決定に関与します。迅速診断結果は、誤報告を防ぎ、臨床医とのコミュニケーションを密接にする事により詳細な患者情報を得るため、病理医が手術室に赴き直接執刀医に報告しています。
細胞診断
婦人科スメアを中心に、尿、喀痰、体腔液、気管支擦過、乳腺穿刺、その他耳鼻科領域の表在性臓器の穿刺吸引検体などの細胞診標本作製と診断を行います。
免疫組織化学検査/電子顕微鏡検査
病理組織診断での補助的検索の一つとして行います。電子顕微鏡検査はおもに心筋症や腎疾患の患者さまに対して行われます。特に腎疾患については、ルーチンに蛍光抗体法で免疫グロブリンや補体などの沈着に関する検討を行っています。
病理解剖
病院での治療中に亡くなられた方に対し、ご遺族のご理解とご承諾のもとに病理解剖を行います。死因の究明や診断・治療などの診療内容の評価を検証し、今後の診療に生かせるよう努力しています。
年間検体数
| 組織検体 | 約5,200件 |
|---|---|
| 細胞診 | 約8,000件 |
| 年間剖検数 | 約20件前後 |
学会・研究会等の活動状況
川崎中原地区細胞診勉強会/月1回 当院病理部にて開催
設備等について
- 自動包埋装置・2台
- パラフィンブロック作製装置・2台
- 自動封入装置・2台
- 電子顕微鏡・1台
- 蛍光顕微鏡・1台
- 光学顕微鏡・9台
- 写真撮影装置・2台
- ミクロトーム・3台
- 電顕用ミクロトーム・1台
- クリオスタット・2台
- 超低温フリーザー・2台
- 純水製造装置・1台
- 製氷機・1台
- オートスメア・サイトスピン・2台







