リウマチ・膠原病内科

岳野 光洋

リウマチ・膠原病内科 部長

リウマチ膠原病内科は平成26年7月日本医科大学付属病院に新設され、平成27年4月より武蔵小杉病院でも同科の診療を開始しています。診療は火曜日午後外来のみですが、延べ130名(平成27年4月現在)が通院されています。約 7割が関節リウマチですが、膠原病・リウマチ性疾患全般にわたり診療にあたっています。
膠原病・リウマチ性疾患は臓器病変が多岐にわたり、その診療には整形外科、皮膚科、眼科、呼吸器内科、腎臓内科などの各科と連携が必要になります。また、より専門的な精査治療が必要なさいには付属病院リウマチ膠原病内科(文京区千駄木)とも連携し、高度な医療が提供できるようにしています。

 

 

 

 

主な診療対象疾患

1. 関節リウマチおよび関連疾患


 関節リウマチは適切な治療を受けなければ、数年間のうちに関節は変形し、仕事や家事ができなくなり、やがては杖歩行から車椅子、寝たきりの生活になってしまう可能性のある疾患です。しかし、そのような方はずいぶん減ってきました。ここ15年、生物学的製剤あるいは分子標的薬などの新規薬剤が多数登場し、関節リウマチの診療は全く様変わりした。治療成績の向上に生物学的製剤が寄与したことは疑う余地がありませんが、それ以外の診療体系全体も見直されました。特に、骨関節破壊は発症後2年間のうちに急速に進行することが明らかにされ、早期診断、早期治療介入の重要性が強調されるようになりました。従来、治療の主眼は鎮痛が主眼でしたが、現在では治療目標として「臨床的寛解」が明確にされ、その戦略としての“T2T” (treat to target)が確立されました。寛解を目指す厳格な炎症制御が骨関節破壊の進行を阻止しうることも明らかにされています。このように関節リウマチの診療は革新的に進化し、的確な早期診断と新規薬剤の適正使用に関する高い専門性が求められるようになっています。
 関節リウマチの診断でもっとも重要なことは他疾患の可能性を除外することで、実はこの点がリウマチ診療の中で最も専門性が求められる点です。早期リウマチの鑑別診断には類似した関節症状を呈する膠原病、ウイルス感染症、乾癬性関節炎、反応性関節炎、痛風、偽痛風、リウマチ性多発筋痛症など多くの疾患が上げられます。いずれにも対応致しますので、確定診断がつかなくとも、疑われた段階でご紹介いただいて結構です。
 一方、「寛解」到達後も維持療法が必要ですが、その時期の合併症は少なく、その管理は比較的安です。多少の注意点はありますが、当科との連携を保ちながら、紹介元の先生に診ていただくことも十分可能かと存じます。もちろん、そのさいも、何かあれば、しっかりサポートさせていただきたいと考えています。

 

2. 膠原病および類縁疾患


 全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎・多発筋炎、強皮症、混合結合組織病、シェーグレン症候群などの膠原病、血管炎症候群、成人発症スティル病、ベーチェット病、IgG4関連疾患も当科の診療領域です。

 これらの疾患の多くは関節炎を呈しますので関節リウマチの鑑別診断として重要ですが、そのほか発熱、皮疹のほか多彩な症状が出現します。また、いずれも全身疾患で複数の臓器病変を有し、慢性に経過しますので、多くが指定難病に認定されています。
 これらの疾患では、その診断名だけで治療方針が決まるわけでなく、病型、疾患活動性、重症度などを勘案した上で、これに応じた適切な治療が必要となります。急性期には強力な入院加療を要することになりますが、状態が落ち着けば、外来でコントロールできる慢性疾患です。
 現時点では当科の固有病床がありませんので、重症患者については十分な対応ができない場合もあるかもしれませんが、診断困難例や慢性期の長期的治療方針に苦慮されるさいは、ご紹介ください。
 

 現在週一回の外来で、若干待ち時間が長くなることもありますが、ご了承いただきたく存じます。

所在地・ご連絡先

〒211-8533
神奈川県川崎市中原区小杉町1-396
電話:044-733-5181(代表)
夜間・休日救急:044-733-5181
医療連携室:044-396-8079
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休診日:
日曜・祝祭日,
年末年始(12/30〜1/4),
創立記念日:4月15日(当該日が日曜・祝祭日となる場合はその翌日)
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