心臓血管・呼吸器・乳腺内分泌外科
当科の特徴
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日置 正文 心臓血管・呼吸器・乳腺内分泌外科 部長 |
心臓血管・呼吸器・乳腺内分泌外科では、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺・甲状腺外科の各専門分野の診療を行っています。心臓血管外科手術を年間約100 例、呼吸器外科手術を約50例、乳腺手術を年間50例、甲状腺疾患を約20例行っています。従来の手術に加え、低侵襲手術、内視鏡下手術に積極的に取り組んでいるほか、緊急手術にも対応しています。
おもな診療・検査内容
心臓血管外科領域
おもに以下のような成人の心臓管疾患を中心に、手術を行っています。
- 心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患
- 心臓弁膜症
- 不整脈
- 大動脈疾患(胸部、腹部)
- 末梢血管(動脈硬化性閉塞症、下肢静脈瘤)
高齢化に伴い、さまざまな合併症(重症糖尿病、高脂血症、肝硬変、慢性透析、慢性肺疾患合併など)を持った方が増えており、より低侵襲(肉体的に負担の少ない)な手術を心がけています。2003年からは、冠動脈バイパス術を必要とする患者さまのほぼすべてにおいて人工心肺を使用せずに冠動脈バイパス術を行いました(2004年は100%)。弁膜症疾患においても自己弁を温存する形成手術(僧帽弁形成術など)を積極的に行っております。その他、自分の血液を貯血しての無輸血手術、低侵襲な小開胸手術などを心がけ、患者さまの術後のQuality of life(生活の質)の向上を第一に考えた治療を行っています。また、急性心筋梗塞などの緊急手術にも24時間態勢で臨んでおり、近隣の諸施設との病診連携も活発に行い、地域に密着した医療の実現を目指しています。
呼吸器外科領域
胸腺腫を除く縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、自然気胸に対してはほぼ全例に、胸腔鏡を用いた摘出を試みています。手掌多汗症などの治療として、胸部交感神経焼灼術も胸腔鏡で行っています。小型肺がんの場合は、症例によって胸腔鏡で治療を行っています。また、再発肺がんや二次肺がんの外科治療にも積極的に取り組んでいます。
肺がん症例は外科症例だけでなく、化学療法、放射線療法目的の患者さまも広く受け入れ、集学的治療に取り組んでいます。
漏斗胸に対しては胸骨、肋軟骨、肋骨を切離することなくチタン製の棒で胸骨を挙上させるNuss(ナス)法を形成外科との協力のもとに行っています。
乳腺・甲状腺領域
乳がん手術は鏡視下温存手術を積極的に実施し、温存率は約70%を占めています。内視鏡装置を使用し、腋窩を3~4 cm切開するだけで、乳腺円状部分切除と腋窩リンパ節郭清術を行っています。すでに30例以上に行い、好結果を得ています。
また、腋窩リンパ節郭清を省略可能かどうか、色素法を用いてセンチネルリンパ節を郭清し検討しています。
がん化学療法は、外来通院で積極的に行い副作用も少なく良い成績を上げています。
検査内容
心臓超音波検査
心臓の形態および機能を非侵襲的に行える検査です。また、胃カメラのように超音波プローブを飲む、経食道心臓超音波検査も行っています。
MRアンギオグラフィー
MRIの特性を利用して、造影剤を血管内に注入しないで、非侵襲的に血管を描出する方法で、外来での検査が可能です。
心臓カテーテル検査
心臓のいろいろな部位の圧を測定して心機能をみる検査です。また、心臓を養う冠動脈を造影して、狭窄病変の有無などを診ます。動脈からカテーテルを挿入するために入院が必要となります。
血管造影検査
カテーテルを使って動脈を造影する検査です。おもに動脈瘤などの診断のために行います。
トレッドミル検査
心臓に対して運動負荷をかけて心電図の変化を見る検査です。
気管支鏡検査
気管支鏡にて気管支内を観察します。通常は局所麻酔下に行い、外来通院で検査します。喀痰などを採取して細菌・結核菌培養検査、細胞診を行ったり、生検にて病理組織標本を採取したりします。通常放射線科に依頼して行っていますが、気管支鏡による治療が必要な場合には当科で行います。
肺機能検査
肺活量などを測る検査で中央検査室に依頼して行っています。術前状態や手術の影響などを検査します。
胸部CT
胸部を断層撮影し、肺野や縦隔の構造を詳細に描出します。病変の位置、病変のパターンなどから診断します。来年度よりマルチディテクターCT(MDCT)が導入予定です。このCTは従来のものより画像処理能力がかなり高く、造影・三次元処理で病変を立体的に詳細に把握することが可能で、外来通院で行うことができます。
マンモグラフィー
乳腺を上下、左右に挟み込んで、レントゲン撮影をします。腫瘤と石灰化を判別することにより、腫瘍を検出します。
超音波検査
超音波の反射を画像化することにより、乳腺内の構造を詳細に調べることができます。腫瘤、嚢胞、乳管の拡張、石灰化などを検出します。
乳腺CT
乳腺を断層撮影し乳腺の構造を詳細に描出します。造影・三次元処理で腫瘍を立体的に把握し、腋窩リンパ節も描出できます。通常、CTもしくはMRにより、乳がんの進展を検査しています。
乳腺MR
強力な磁場を利用して、軟部組織を詳細に描出する方法です。特殊撮影で乳がんの検出力を高めています。特に、乳房温存療法の際の病巣範囲の判定や、乳管内病変の診断に役立っています。
乳管造影
乳頭に開口した乳管に細い針を挿入して、造影剤を注入して乳腺造影を行います。乳管の構造を描出し、乳管内乳頭腫などを検出できます。
穿刺吸引細胞診
注射針で病変部を吸引して細胞を採取します。病理部に提出して悪性細胞がないか調べています。
針生検(マンモトーム)
針を刺して腫瘍の一部を生検しています。








